平成22年度 『梅花流全国奉詠大会』 開催報告②

2010.11.17
第2部 式典

まず大会長挨拶として渕英德宗務総長が次のように挨拶しました。

  昨年は新型インフルエンザの蔓延期と重なり、取りやめのやむなきに至り、全国講員の皆さまはじめ関係者各位に大変なご迷惑をおかけしましたことに対しお詫び申し上げます。本年再びここ大阪「舞洲アリーナ」を会場に開催できますことは、まことに喜ばしいことであります。近畿管区の皆さまには多大なるご尽力を賜りましたこと、厚く御礼申し上げる次第であります。本年は阪神・淡路大地震から15年になります。今大会を通じて、未だ癒えぬ被災者の方がた気持ちに思いをいたし、ともに悩み苦しみ、ともに支えあって生きることの大切さを改めて訴えていきたいと考えております。本年も曹洞宗の布教教化の実践徳目は『愛語』であります。周りの人々の幸せな生活とこころの安寧を願い、愛語の思いをのせて詠讃歌を奉詠頂きたい。皆さまには日頃の精進の成果を存分に発揮いただき、素晴らしい大会となるようご祈念いたします。   

続いて歓迎の言葉として近畿管区を代表して、松浦泰俊近畿管区長が挨拶。「みなさん、こんにちは。ようこそお越しくださいました」と元気一杯に声をかけると、それに応えて会場からも拍手と元気な声が返ってきました。松浦老師は挨拶中、近畿地方の特色を紹介された一方で、復興したとはいえ今も震災の痛みに苛まれながらも耐え忍んでいると、まさに管区の気持ちを代弁しての歓迎の言葉を述べられました。

   渕 宗務総長       松浦 近畿菅区長
第3部 登壇

 初めに司会者の自己紹介が行なわれ、西村眞典、鈴木恵道、片岡修一の各師範が順番にご挨拶。 登壇は初日に15組、2日目に14組、それぞれ全国各宗務所から大勢の講員が集まり登壇いただきました。2年ぶりの大会にも関わらず、本年も2日間にわたり1万人を越える講員さんが参加されました。例年にまして本年は、男性講員さんの参加が増えていることが見て取れ、梅花講員の層の厚さを感じます。

   司会      登壇の様子
                登壇の後、須川法昭総務部長が募金のお願いを行いました。「阪神・淡路大地震」はもちろんのこと、記憶に新しいところではハイチや中国青海省大地震など、いまだ復興の目処が立たない災害状況が報告され、参加者もスクリーンの映像に言葉を失っていました。募金スタッフが募金箱を持ってまわると、多くの方が浄財を喜捨されました。大会2日間を通じて3,276,363円の尊い勧募を賜りました。ご協力いただきました方々に、深く御礼申し上げます。          
 

 (上)須川総務部長  

 

 

(右)募金風景   

        

 

     
第4部 清興 

今年の清興は、奈良県出身のテノール歌手・山口智大(ともひろ)さんと合奏団ポリヒムニア・アンサンブル。息のあった演奏と、笑いを誘うトークで会場を楽しませ、後半では会場の全員が立ち上がって手をつなぎ、「靴が鳴る」の大合唱。会場全体から響く力強い歌声とオーケストラが調和して、みんながひとつになりました。 

 2日目にはアンコールの声に応えてもう1曲演奏され、さらに大きな拍手につつまれました。

     演奏           「靴が鳴る」の大合唱  

  その後平成23年度開催地の紹介があり、伊藤皓元島根県第二宗務所長が来年度の大会をアピールしました。  来年度の大会は5月25、26日の2日間、山陰地方としては初となる出雲市カミアリーナにおいての開催となります。

    伊藤 宗務所長                    出雲市 カミアリーナ
第5部 閉会式
今大会役員が舞台に一堂に会し、詠讃師による「坐禅御詠歌(浄心)」独詠の中、参加者は心静かにいす坐禅。ここで副大会長・千葉省三伝道部長が中央に進み、閉会のご挨拶をなさいました。「お楽しみいただきましたこの大会、いよいよお別れの時を迎えようとしております。来年は島根県出雲市「カミアリーナ」を会場に全国大会を開催する予定です。また再会できることを楽しみにしております」と挨拶を述べられました。 大会のフィナーレは恒例となった会場全員による「まごころに生きる」の大合唱で、2年ぶりに開催された本大会も無事円成した。        


「まごころに生きる」大合唱