寺院の防犯対策について

2023.07.28

昨今、悪質な強盗事件が多発し、人々に不安を与えています。こうした事件は寺院に無関係とは言えません。寺院を狙った広域連続窃盗事件も報道されており、その他にも、寺院が被害を受けた事例が報告されています。

寺院は、仏像等の文化資産の保有、不特定多数の人がお参りする特性、人目につきづらいという環境等、ターゲットになりやすい場所と言われていますので、皆さまには普段から防犯対策を徹底していただくようお願いいたします。「音」「光」「時間」「人の目」という防犯の四原則を考慮して対策を講じてください。

窃盗犯に遭遇してしまったときには、自分の身の安全を最優先とし、「逃げる」「大きな声で助けを呼ぶ」ことを第一としてください。無理な場合には、抵抗せずに財布や貴重品を渡すなどして、人的被害が発生しないようにしましょう。

 

砂利の敷設、警報機の設置
センサーライトの設置、家の周辺を明るくする
時間施錠の徹底、補助鍵、内鍵の増設、防犯フィルム
*侵入までに5分かかると窃盗犯の約7割が犯行をあきらめるというデータがあります
人の目防犯カメラの設置、挨拶※
金銭管理お布施等は頻繁に銀行等に預入して極力お寺にお金を置かない
キャッシュレス決済の比率を増やす
鍵のかかる場所(できれば金庫)に保管する
お賽銭は回収頻度を高くする
その他警備システムの導入、火災等の損害保険に盗難補償を付加する

※挨拶は犯罪抑制に効果的であるとのデータが報告されています。挨拶は、相手に「見られている」という意識を持たせ、犯行を思いとどまらせる効果があるからです。空き巣は、あらかじめ下見して狙いをつけて置く場合が多いと言われておりますので、誰かに挨拶されると、自分が見られていると感じ、犯行を思いとどまらせる可能性が高まります。

 

被害が発生してしまった場合は、宗務所にご連絡いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。