大本山總持寺開山太祖瑩山紹瑾禅師700回大遠忌 北アメリカ予修法要開催報告

2023.07.25

アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス市の両大本山北米別院禅宗寺を会場に、5月26日(金)・27日(土)の両日にわたり、大本山總持寺開山太祖瑩山禅師700回大遠忌予修法要が厳修されました。併せて、北アメリカ国際布教100周年記念行事が執り行われました。(記念行事の報告はこちら)

予修法要に先立ち、25日(木)午前には北アメリカ国際布教総監部の現地法人総会が開催され、午後から翌日にかけて開催された現職研修会では、大本山總持寺維那大山文隆師を講師に予修法要献供出班について実践的な研鑽がなされ、梅花流詠讃歌講習では大熊真龍特派師範、横山信光特派師範により、「三宝御和讃」などのお唱えの実習が行われました。

26日夕刻に打ち出された特為献湯諷経では、秋葉玄吾北アメリカ国際布教総監が導師を務めました。蜜湯を献じて報恩の法語を述べられ、厳かに法要が執り行われました。

翌27日午前には今般出版された英語翻訳版『正法眼蔵』の出版記念シンポジウムが禅宗寺本堂を会場に開催されました。

午後2時からは記念法話として「大本山總持寺開山瑩山紹瑾禅師」をテーマに大山維那老師にお話いただきました。瑩山禅師が大悟された機縁について触れられ、弟子を育成されて正法を日本全国へと広め、曹洞宗の教団発展の基礎を築かれて布教に邁進されたご生涯についてお話しされました。引き続き大熊特派師範による「三宝御和讃」の講習が行われ、献供出班法要の導師上殿の際に参列者がお唱えをしました。

午後3時からの献供出班法要は服部秀世宗務総長が導師を務められました。供物一つひとつが丁寧にお供えされ、十八拝の礼拝がなされ、出班焼香では両班の現地宗侶が香を焚き、随喜した僧侶と参列者も共に九度のお拝を行じました。そして、維那によって疏が読まれ、諷経中に参列者は心を込めて焼香しました。

法要後には服部宗務総長が、「来年は大遠忌正当の法要が行われることから、お心を總持寺にお寄せいただきたい。北アメリカで曹洞宗の教えがさらに敷衍されることを祈念します」とご挨拶されました。

随喜した僧侶は、嫡嫡相承されてきた仏祖の命脈を未来永劫に伝え続けていく責任の重さを胸に、瑩山禅師を偲び「大いなる足音」に思いを馳せました。

北アメリカ国際布教総監部 記