第3回 『禅と食~「精進」について深掘りする』開催報告

2023年5月28日、イベント第3回『禅と食~「精進」について深掘りする』をオフライン・オンラインのハイブリッド形式にて、開催いたしました。

オフライン会場の東京グランドホテルには、満員の70名がご参加くださり、オンライン(Zoom)には5名の方にご視聴いただきました。

はじめに、曹洞宗総合研究センターの宇野全智師が、修行僧の生活を紹介しながら、食事に向き合う心構えについて講義を行いました。

その後、会場では、修行僧が食べる精進料理と同じような料理を、作法に則って全員でいただきました。
オンラインでご参加の方々は、ご自身で用意した食事を召し上がっていただきました。
「一口食べたら、口の中が空っぽになるまでお箸を置く、次のお皿に目移りしない」という実践を通し、食材本来の味(淡味)を感じることができたと思います。

食事後、『五観の偈』という食事に向き合う心構えが書かれた短いお経を写経しました。
写経したものは、いつでも講演内容を思い出し、最も大事である「日頃からコツコツ行う」を実践できるよう、参加者自身の“お守り”として持ち帰っていただきました。

また、今回はファッションモデルのSHIHOさん、料理家の杉山絵美さんにもご参加いただきました。お二人とも、曹洞宗の坐禅や食の教えに関心を持っており、今後、お二人との共同イベントが実施できるよう、企画を考案しております。

SHIHOさん 公式サイトSHISHOSTYLE.com

杉山絵美さんInstagram Emi Sugiyama (@emisugiyama530) 

 

これまでの全3回、及び子どもを対象にした「食の寺子屋」は、食事をいただく側の心構えについて、皆さまにお伝えしてきましたが、次回は、食事を作る側の心構えについて深掘りするイベントを企画中です。詳細のご案内まで今しばらくお待ちください!

 

 

この日、イベント終了後、SHIHOさんと曹洞宗宗務庁の渡部卓史人事部長(島根県神光寺住職)が「坐禅・瞑想」について、経験をもとに対談を行いました。対談の内容は、曹洞宗宗務庁出版部が刊行する『禅の友』8月号に掲載されます。

『禅の友』のご案内はこちらから