2023年3月30日、イベント禅と食 春休み企画「食の寺子屋」を東京グランドホテルにて、開催いたしました。

会場には、大人19名、子ども24名がご参加くださいました。

はじめに、参加者の緊張をほぐすために、A4の紙を使った「４つの窓」という自己紹介を実施しました。7人と自己紹介することを目標に、大人と子どもが交流しました。相手を一生懸命探し、一生懸命にお話しする子どもたちの様子は、とても微笑ましいものでした。

その後、食材一つひとつにどれだけの人たちが関わっているかについて、参加者みんなで考え、議論しながら、学びを深めました。

食材の命の大切さ、食事に向き合う心構えを学んだあと、修行僧が食べる精進料理と同じような料理を、作法に則って全員でいただきました。
「食材一つひとつに思いを巡らしながら、大切な命を味わう」という体験を通し、普段の生活を見直すきっかけになったのではないでしょうか。

食事後、『五観の偈』という食事に向き合う心構えが書かれた短いお経を写経しました。
大人も子どもも真剣に筆を進め、書き上げたあとの表情から逞しさを感じました。
写経したものは、いつでも講演内容を思い出し、最も大事である「日頃から丁寧にコツコツと行う」を実践できるよう、参加者自身の“お守り”として持ち帰っていただきました。

最後に、修行道場のおやつタイム（行茶ぎょうちゃ）を体験していただきました。ごま豆腐を使った最中のお菓子と緑茶、皆さまのお口に合ったようです。

　

大人と子どもで参加していただく「食の寺子屋」、次回は、夏休みを予定しております。