シンポジウム「災害支援のこれから~共に学び、新しい未来をつくる」が開催されました
2020.02.12
宗務庁より
2月4日、曹洞宗檀信徒会館(東京グランドホテル)において、公益社団法人シャンティ国際ボランティア会(SVA)、曹洞宗宗務庁、全国曹洞宗青年会、曹洞宗婦人会の共催により、シンポジウム「災害支援のこれから~共に学び、新しい未来をつくる~」が開催されました。
はじめに、大阪大学大学院人間科学研究科教授の稲葉圭信氏より「災害時における寺院の役割」と題して講演が行われました。
稲葉氏は、ご自身の調査をもとに寺院のソーシャルキャピタル(社会関係資本)としての在り方について言及され、災害時に寺院に求められること、宗教者の社会貢献などについてお話しをされました。自治体と災害協定を交わしている宗教施設が全国に約2400あることをふまえ、地域コミュニティにおける寺院の役割について期待を示されていました。
引き続き、パネルトークでは、「平成30年西日本豪雨災害、令和元年台風19号災害被災者支援の成果と課題」と題し、長野県第1宗務所宮入真道師、四国管区曹洞宗青年会本土悠悟師、SVA渡邉珠人師から、被災地での活動についての報告がありました。モデレーターを務められた全国曹洞宗青年会の原田恵一師は、被災地での様々なボランティア活動の経験を今後の活動に生かすべく、平素からの情報共有の重要性を示されました。
なお、昨年1月、宗教法人曹洞宗はSVAと相互協力協約書を交わしており、今後は、全国曹洞宗青年会、曹洞宗婦人会もふくめ相互に協力し合い、災害支援の取り組みが推進されることが期待されます。