第53回曹洞宗青少年書道展表彰式 開催報告
8月1日、東京都港区芝のメルパルクホールで第53回曹洞宗青少年書道展の表彰式が行われました。課題テーマ「だるまさま」のもと、6,688点の作品が寄せられ、うち500点が特別賞を受賞しました。
当日は折からの猛暑が続いており、35度を超える気温のなか、特別賞受賞者約250名、同伴の家族約550名が来場しました。会場は、自分の受賞作を探す子、他の作品をじっくり鑑賞する子、気に入った作品を探す子たちで賑わいました。特に曹洞宗管長賞受賞作品は注目の的で、子どもたちや指導者の方たちで人だかりができていました。
12時50分に開会すると、主催者を代表して鬼生田俊英宗務総長が登壇し、挨拶を述べました。平安時代の能書家である小野道風の逸話や、今回の課題テーマである達磨に因んだだるま人形の「七転び八起き」に触れ、受賞者の皆さんの努力を讃えました。
その後、ご協賛いただいた両大本山や、ご後援いただいた各社及び団体並びに宗門関係学校からの来賓の方々が紹介され、毎年恒例のアトラクションの時間になりました。
毎年様々なパフォーマーをお招きし、子どもたちの夏休みの思い出のひとつにもなっているアトラクション。今年はコメディマジックコンビ「キャラメルマシーン」さんが登場しました。キャラメルマシーンさんは、ハリウッドに位置するマジックの殿堂「マジックキャッスル」へ定期的に出演するほどの一流のマジックの技と、軽快なやり取りで観客を楽しませるコメディの技を兼ね備えたコンビです。
今回はサイエンスマジックショーと銘打ち、マジックだけでなく、科学実験を取り入れた舞台を披露しました。本格的な消失マジックや浮遊マジックに息を飲み、空気砲などの科学実験に歓声を上げ、コミカルなやりとりに笑いが巻き起こる、子どもたちにとっては興奮の連続のひとときになりました。
表彰式ではまず薄田東仙審査委員長が登壇し、「毎日毎日の練習の成果が今日の結果となっています。特に低学年の皆さんは、本当に一生懸命に書いている姿が書を通じて伝わってきました。困難な時代ですが、今生きている一瞬一瞬を大切にし、書道作品として残していってもらいたいと思っています。今日の喜びを明日に重ねて、来年に向けてがんばってください」と総評を述べられました。
その後、喜美候部謙史教化部長をはじめご協賛いただいた両大本山や、後援いただいた各社及び団体並びに宗門関係学校の来賓の方々、審査委員の方々が各賞に応じて登壇し、参加した子どもたち一人一人の名前を読み上げ、手渡しで表彰状と記念品を贈りました。
最後に喜美候部謙史教化部長が登壇し、指導者と家族の皆さんにお礼を述べたのち、「書道という道を、この受賞を励みにしてまっすぐ進んでください。これからの皆さんに期待しております」と述べ、第53回曹洞宗青少年書道展表彰式は無事閉会しました。
なお、今回の受賞作品は8月25日から9月9日まで大本山永平寺で、11月2日から同10日まで、大本山總持寺で展示される予定です。子どもたちの力作を、ぜひご覧ください。
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