「第5回曹洞禅フォトコンテスト」の審査会が行われました

2019.09.04

7月22日、東京グランドホテル(曹洞宗檀信徒会館)において、写真家の石橋睦美いしばしむつみ先生を審査員に、モデル・タレントのはなさんを特別審査員にお迎えし、「第5回曹洞禅フォトコンテスト」の審査会が行われました。
応募テーマは、昨年と同様「お寺での光景」と、伝統、文化、風習、自然などをモチーフにした「ふるさとの情景」で、応募点数1,610点の中から厳正な審査の結果、入賞作品32点が選ばれました。

 

【審査員 石橋睦美先生より総評】

最優秀賞 「大仏さまお身拭い」

今年で5回目になる曹洞禅フォトコンテストの審査が、東京グランドホテル藤の間で7月22日に行われました。審査員は前年と同じ、はなさんと私のふたりです。今年の応募総数は1,610点でした。前年に比べると減ってしまったのですが、作品の質はさらに向上したという印象を受けました。最優秀賞作品は特に珠玉でしたが、同時に他の入賞作品のレベルもかなり高いと思えました。それは作者の撮影意図を明確にする構図と、映像を際立たせる良好なプリントよると思えるのです。
例年通り第一審査で大まかに選んでいったのですが、その時点では例年並みのレベルの作品が並んでいるとの印象を受けました。ところが最終審査で選び抜かれた作品を見ていくと、被写体に対する掘り下げ方が深い作品が多いのに気づいたのです。
曹洞禅フォトコンテストの応募テーマが「お寺での光景」と「ふるさとの情景」で、コンセプトがはっきりしているからなのだと思います。ただ反面、応募テーマが限定されているために、以前見たと同様の被写体を題材にした作品も多く見られました。


そこで今年は第一審査の段階では、いくつか共通する映像を区別してみたのです。例えば「お寺での光景」からは、石仏部門やお堂部門などに区分けしてセレクトしたのです。そうすることで、作者が表現しようとする思いが伝わってくる作品が見えてきたのです。私は、この選定方法は審査に新鮮味が加わると考えます。全国には数え切れないほどに寺院や霊場が存在しています。そして、各地には日本の歴史が培ってきた風俗文化を反映させた風景がまだまだ残っています。


幸い今年の入賞作品の多くは、前回までとは違った被写体を撮影した作品が入選いたしました。来年も新しい目線で撮影された作品が寄せられることを期待いたします。

 

【特別審査員 はなさんより】

今年も心に残る、素晴らしい作品ばかりでした!1枚の写真からは様々な音や香り、声まで聞こえてくるようで、その場にいるような気分を味わうことができました。みなさんが自由に写真を楽しんでいらっしゃる姿を見習って、私も写真を撮りにもっとお出かけしようと思います!これからもすてきな景色を私たちに紹介し続けてくださいね。来年もたくさんのご応募をお待ちしております!

 

入賞作品と選評はこちらをご覧ください。

【入賞作品の展示について】
今年も入賞作品を下記日程で大本山永平寺・大本山總持寺にて展示いたします。

大本山永平寺(福井県吉田郡永平寺町) 10月12日(土)~20日(日)
大本山總持寺(神奈川県横浜市鶴見区) 11月2日(土)~11月10日(日)

その他の会場でも展示を予定しております。詳細は「曹洞禅ネット」で告知いたします。