「第3回 峨山道トレイルラン」が開催されました
10月22日(日)、峨山道トレイルラン実行委員会主催による「第3回 峨山道トレイルラン」が開催され、台風が接近する雨風の中242名のランナーが参加しました。
本大会は、曹洞宗大本山總持寺二祖である峨山韶碩禅師が、能登の總持寺(現在の大本山總持寺祖院)と羽咋市永光寺を往来したと伝わる13里(53キロ)の道程「峨山道」を、2015年の峨山韶碩禅師650回大遠忌を記念し、輪島市と羽咋市でつくる実行委員会がはじめたトレイルラン大会です。
台風21号の接近に伴い、開催が危ぶまれましたが、台風の勢力および進路予報を踏まえ、ゴール地点を当初の總持寺祖院から、50km地点のチェックポイントにあたる鉈打(なたうち)公民館に短縮しての開催となりました。
前日、羽咋市役所隣接の体育館で行われたブリーフィング(競技説明)では、大会アドバイザーの円井基文氏より、台風接近に伴うコース等の変更点や、雨天時の注意点などのアドバイスがあり、参加者らは熱心に耳を傾けていました。
大会当日は、雨が降り注ぐなか、午前4時半より開会式があり、峨山道トレイルラン実行委員会副会長である羽咋市長の山辺芳宣氏から選手へ激励の挨拶がありました。
続いて、永光寺住職の屋敷智乗老師より「第1回、2回のレースは天気に恵まれましたが、今回は大変厳しい気候状況であります。峨山禅師が往来していたときも、当然雨の日も、風の日もあった。ランナーの皆さまには、これもまたよい機会と思って、頑張ってほしい」と挨拶がありました。
午前5時、屋敷老師による「振鈴(しんれい)」を合図に、参加者242名が一斉にスタートしました。
未舗装の山道が7割を占めるコースは、悪天候によりぬかるみ、足を取られるランナーも多く、参加者のうち139名が完走し、完走率は57.4%でした。
過去2回の峨山道トレイルランを完走している曹洞宗僧侶の横山俊顕師は、今大会を振り返り「よく完走できたなと思います。途中、コースミスによる1時間のタイムロスや、川へ転落などのハプニングに見舞われ、リタイアも考えましたが、最終関門を16分前でゴールすることができました。大変苦しかったですが、日々トレーニングを積んできたおかげだと思います。晴れの日も良し。雨の日もまた良し。峨山道トレイルランは雨の日にこそ、その真の魅力が垣間見えました」と達成感あふれる感想を聞かせてくれました。
また、参加者には峨山道トレイルラン実行委員会よりオリジナル輪島漆箸とエマージェンシーブランケットが、曹洞宗宗務庁より、食事をいただく側の心構えが説かれた「五観の偈」箸袋と曹洞宗ボールペンが贈呈されました。
第4回は大本山總持寺祖院をスタートとするコースを予定しています。