曹洞宗総合研究センターの研修生が寺社フェス「向源」でワークショップを行いました
5月2日、日本橋にあるYUITO6F大ホールにおいて、寺社フェス「向源」の体験型ワークショップで、曹洞宗総合研究センター教化研修部門に所属する若手僧侶(中野孝海師・江刺亮専師・坂田祐真師)が主宰している「Shojin-Project」が坐禅体験講座を行いました。江刺師の指導のもと、体を充分にほぐした後、参加者は、神妙な面持ちで坐禅に取り組んでいました。
参加された方々は、20代から60代と幅広く、初めて坐禅をされる方がほとんどで、参加者の一人は、「一度、坐禅をしてみたかった」と来場の動機を話されていました。
「向源」とは、宗派や宗教を超えて、神道や仏教などを含めたさまざまな日本の伝統文化を体験できるイベントです。開催6回目を迎える今年は「ニッポンを遊べ。」をテーマに、4月29日から5月5日の7日間、日本橋各所、神田明神、芝大門にある浄土宗大本山増上寺を会場に100コマ以上の体験型ワークショップや公演が行われました。
ワークショップの中には、伝統体験ができるもの、お寺体験ができるものに分類されており、お寺体験のひとつに、体験型説法「極楽箸で心と向き合う」があり、曹洞宗僧侶の塚本明智師が期間中、3日間9コマの講師を担当されていました。これは、箸をつかって極楽と地獄を体験するというものです。
また、3日午前には曹洞宗僧侶の吉村昇洋師が坐禅体験「只管打坐入門」として、坐禅指導を務められました。100名の参加者は、坐禅の心得を聞き、22分間の坐禅を行いました。その後、約5名のグループを組み、座談会が行われ、参加者の一人は、「坐禅をしている時間が1時間に感じた」と話されていました。午後には吉村師と脳科学者中野信子氏による「禅と脳科学」についてのトークショーが開催され、多くの参加者が耳を傾けていました。
同師は、現在、曹洞宗宗務庁が刊行する「禅の友」にて、精進料理の作り方を紹介する「禅僧ごはん」を連載しております。
このほかにも、アイマスクをして暗闇で食事をいただく「サチの暗闇ごはん」や「写佛体験」「仏像彫刻」「死の体験旅行」等のお寺体験、「能楽体験」や「尺八体験」「茶の湯」等の伝統体験など、バラエティに富んだ体験講座が連日組まれていました。