「InterFaith駅伝~平和を願う祈りの駅伝~」が開催されました

2016.03.02

20160302 (2)2月21日、第5回京都マラソンに併設して、「InterFaith駅伝~平和を願う祈りの駅伝~」が開催されました。「InterFaith駅伝」とは、異なる宗教者(仏教・神道・キリスト教・イスラム教等)でチームをつくり、世界平和を願うタスキをつなぎながらゴールを目指す駅伝です。

3回目を迎える今大会は、昨年同様40名の宗教者で10チームを構成しタスキをつなぎました。

 

20160302 (5)曹洞宗からは、第1区を熊本県 岩崎哲秀さん、京都府 園田正範さん、第2区を大阪府 田伏公英さん、三重県 片野智博さん、長野県 酒井泰寛さん、第3区を岐阜県 山守隆弘さん、北海道 織田秀道さん、第4区を京都府 満林晃典さん、静岡県 静川潤一さん、兵庫県 安達瑞樹さんの10名が参加し、参加団体としては最多の参加人数となりました。

 

 

<祈りの時間>

前日20日の15時30分より、昨年同様、法華宗大本山本能寺にて「祈りの時間」が行われました。

20160302 (3)InterFaith日本実行委員会委員長 倉澤豊明氏(公益財団法人全日本仏教会事務局長)の開会挨拶ののち、法華宗大本山本能寺執事長 簗瀬城諒師ご導師による「世界平和」および「東日本大震災復興祈願」、「InterFaith駅伝」の無事成功を祈る法要が営まれ、参列した駅伝ランナー及び関係者が焼香しました。

焼香後、簗瀬師より「宗教者が世界平和を祈らなければ、誰が祈るのでしょうか。明日は世界平和を願いタスキをつなぐ姿を我われに見せてください」と激励のお言葉がありました。

「祈りの時間」閉会後、会場をホテル本能寺に移し、夕食会が催されました。夕食会場では参加ランナーに自己紹介の場が設けられ、チームごとに登壇。ユーモアを交えた自己紹介に会場は和やかな雰囲気となり、宗教、地域、年齢を超え交流を深めました。

 

<InterFaith駅伝>

20160302 (4)前日雨模様だった空は、夜のうちに雨があがり雲間から時折日が射す天気となりました。

9時にマラソン走者・ペア駅伝走者がスタートしたのち、InterFaith駅伝第1走者が「祈りの駅伝2016京都」と文字が入ったタスキを肩にかけ、一斉にスタートしました。

最初のタスキ受け渡し場所である第1中継所では、参加2回目となる片野智博さんが、神道扶桑教の安藤氏よりタスキを受けとりました。走り出すと、沿道から「お坊さん、がんばって!」と声援があがり、京都マラソン参加ランナーからも声をかけられる姿が見られました。また、世界遺産仁和寺前では仁和寺僧侶が「想い出そう!復興支援の灯」と書かれた横断幕を掲げながらランナー達を激励していました。

20160302第3中継所の聖ドミニコ修道院前では、イスラム教名古屋モスクのアハマド師から安達瑞樹さんへタスキがつながれました。第4区を走った安達さんは「ボランティアの方がたの心遣いや沿道の声援に随分助けられました。完走できてとてもうれしいです」と無事に10.795km完走できた喜びを話してくれました。また参加した理由を尋ねると「日ごろより、全国曹洞宗青年会の活動を通して、被災地に赴き復興支援活動をしています。活動の中で『お坊さんが手を合わせる姿をみると安心する』とお声をいただくことがあり、お坊さんが一生懸命祈る姿は誰かを救うことにつながると思っています。そして、今回一生懸命走る姿がそれに通ずるのではないかと思い参加しました」と話してくださいました。

 

〈表彰式〉

17時30分よりホテル本能寺にて、InterFaith駅伝表彰式が行われました。京都市長 門川大作氏の祝辞や協賛会社代表の挨拶の後、チームごとに登壇し、倉澤氏よりランナー全員へ賞状とメダルが手渡されました。また、参加者にはInterFaith駅伝オリジナルTシャツとタスキがプレゼントされました。

チームごとに用意されたテーブルでは、ランナーたちがお互いの健闘を讃えあい、親睦を深めていました。

今大会は国内女性ランナーの初参加もあり、InterFaith駅伝はさらなる交流の場として広がりをみせていました。

ランナー及び関係者の皆さま、大変お疲れさまでした。