【International】世界に広がる曹洞禅 ~映像型教化資料 北アメリカ紹介編~

2017.05.09

曹洞宗の教えが北アメリカに伝えられ、「禅宗寺仮教会」の看板が掲げられて95年、2022年には北アメリカにおける曹洞宗の国際布教の歴史は100年を迎えることとなります。
当地における布教活動の展開として、カリフォルニア州ロサンゼルスに所在の両大本山北米別院禅宗寺、同じくカリフォルニア州サンフランシスコの桑港寺など、元は日系移民のために設立、護持され、日系社会の中心的な役割を果たしてきた日系寺院と、サンフランシスコ市発心寺、ロサンゼルス市仏真寺など、坐禅を寺院運営の中心に据え活動を展開する禅センターとが混在する点に大きな特徴があります。
昨年度公開したハワイ国際布教総監部作製の動画に続き、曹洞禅ネット多言語ウェブサイト上には、視聴覚教化資料の1つとして北アメリカ国際布教総監部管内で撮影、編集した2本の動画を掲載しております。

1本目は、「禅からZENへ―S o t o Z e n B u d d h i s m i n N o r t hAmerica」と題し、空間的な広がりを横軸と考え、現在曹洞禅がどのようにして北アメリカの各地で暮らす人々に受け容れられ、日常生活の中に溶け込んでいるのかを、西海岸・東海岸の禅センター数ヵ所における特徴的な行事に焦点を当て取材し、撮影、編集いたしました。


もう1本は、「北アメリカ曹洞宗のあゆみ」とし、間もなく100年を迎えようとする北アメリカにおける曹洞宗の歴史を振り返ることで、いわゆる「お寺」が地域社会の中でどのような役割を果たしてきたのか、また現在どのように運営されているのか、およそ100年の歴史の中で曹洞宗がどのように発展し、未来に向けてどのような展望を描くのかについても、時間的な広がりを縦軸として捉え、インタビューを交え編集したものとなっております。

 

それぞれのテーマを明確にし、特徴をよりはっきりと打ち出し、動画1本あたりを約9分の長さにまとめております。また動画の掲載先についても、曹洞禅ネット上でご覧いただくばかりでなく、動画掲載サイトのYouTubeからも直接アクセスしていただけるよう、利便性にも考慮いたしました。宗侶ばかりでなく、1人でも多くの檀信徒の皆さまがたにご覧いただければと思います。
国家の枠を超え、地球規模で展開する一仏両祖のみ教えの一端に触れ、遠く太平洋を隔てた北アメリカの地で、ともに一仏両祖のみ教えを信仰し行じる人々の存在について知り、当地を訪れ、実際に目にし、体験することで見聞を深めていただき、これを契機として、曹洞宗の国際布教に対してもさらなるご理解とお力添えをいただければこの上ないものと考える次第です。
最後に本動画の作製、公開にあたりご協力をいただきました皆さまがたに対しまして、心より感謝申し上げます。

(教化部国際課記)

 

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