曹洞宗婦人会だより~ミニ・きゃら~平成29年2月
熊本地震被災地訪問
昨年11月28日~30日の3日間、本部役員3名が熊本県の益城町・南阿蘇町へ赴き、現地の評議員・熊本県含蔵寺ご住職さま・副住職さま・護持会長さま方のご協力により支援活動に参加してまいりました。28日は益城町町内を歩き、まだ生々しい現状を目の当たりにして、声も出ず、思わず涙することも多々ありました。その後、「秋津公民館」におじゃまし、皆さまと一緒に抹茶やお菓子をいただきながら、当時のお話をお聞きしてまいりました。皆さまはお元気でしたが、その胸中は察してあまりあるものが感じられました。現地前評議員の本田信代さんに原稿を寄せていただきました。
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4月14日午後9時15分、突然強烈な揺れにみまわれ、なすすべがありませんでした。その2日後さらに強い地震にみまわれました。あれから半年が過ぎましたが、未だ水道・道路の復旧もままならず、倒壊家屋なども手付かずの所が多く、先行き不安なことばかりです。
11月29日、全国の会員の皆さまが送ってくださったお茶やお菓子、常滑の急須、天草の皆さま手縫いのフキン等を用意し、向かった先があの大崩落した阿蘇大橋の近くで、押しつぶされ亡くなられた東海大生の住んでいたアパートも近い所で、今は使われていない旧小学校の体育館です。体育館には、被災者を代表して各区長さんたちが待っていてくださいました。区長さんの中にも被災された方が多く、卓球台を急ごしらえのテーブルにして、抹茶を点て飲んでいただきながら、当時の様子や今の住民の皆さんの様子をおうかがいし、ひとときを過ごしました。そして、帰路、無残に川底に落ちた阿蘇大橋を目の当たりにし、思わず後ずさりしてしまったのでした。
帰り道、最初に支援物資を送った「旅館朝陽」さんに立ち寄り現状を伺いましたが、まだ営業を再開するには程遠いとのことでした。
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被災地には時間をかけて手を差し伸べなければならないと感じた今回の支援活動でした。全国の会員の皆さま本当にご支援ありがとうございました。
平成29年2月
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