曹洞宗婦人会だより~ミニ・きゃら~令和4年6月
6月、水無月、うっとうしい梅雨の季節を迎えています。6月になり、各管区・宗務所婦人会の活動を始めている頃かと思います。
先日、宗務庁より配布されました「ここから~東日本大震災から10年~」のDVDを拝見いたしました。先月号にもこの紙面にて沿岸部の防潮堤の様子をお知らせしましたが、今回のDVDでは、東日本大震災という未曽有の被害と喪失に面した方々は何を感じ、誰とつながり、何をしたのか、そして復興支援の現場で何ができたか、何ができなかったのか、そこから考える平時・非常時について、また地球の未来を託す子どもたちに向けて~子どもたちと震災~では子どもたちの心のケアの問題等が話されていました。当会でも東日本大震災発生より10年間「きゃら基金」の中から、宗務庁やSVAを通じての支援を行い、また独自では被災者の手作りの小物や被災地の海産物等の販売・購入支援をしてまいりました。詳しくは創立45周年記念誌に掲載しております。
「きゃら基金」の始まり
仏教婦人の慈悲心の発露として、昭和54年に、インドシナ難民救済のための募金運動が始められ、このとき会員より420万円の義援金が寄せられ、5回に渡り送金されました。しかし国の内外には、このほかにも救いの手を必要とする人々は大勢おり、救援を急速かつ有効に行うため、恒久的窓口を設けることになりました。
昭和56年、尊い会員の「まごころ」を形にし、早急な援助ができるようにと生まれたのが「きゃら基金」です。
まさに菩薩行の実践であり、婦人会員の力の結晶と言えるのではないでしょうか。(創立30周年記念誌、創立40周年記念誌参照)
近年、国内外でいろいろな自然災害が多発しております。「きゃら基金」の運用も厳しいものがありますが、コロナ禍の今、活動も制限されていた中で、令和3年度は寺院婦人会・宗務所婦人会・管区婦人会等より114万円以上の寄付がありました。ありがとうございました。
今後とも「きゃら基金」の趣意にご賛同いただき、ご支援賜りますようお願いいたします。
事務局 東京都港区芝2-5-2
曹洞宗宗務庁内
TEL・FAX 03-3454-6454