曹洞宗婦人会だより~ミニ・きゃら~令和2年3月
令和元年度中央研修会開催(2)
昨年の11月に開催しました研修会で、ドキュメンタリー映画「Life 生きてゆく」の上映会をいたしました。この映画の副題は「これは、遺された『一軒の家』をめぐるある家族の“命”の物語」です。
舞台は津波や原発事故に見舞われた福島県南相馬市萱浜地区。こちらにお住いの上野敬幸さんの様子を震災発生3年後より記録した映画です。上野さんのお宅には婦人会も平成26年11月にうかがいました。
ご両親と二人のお子さんを亡くされ、家も津波で柱が残るのみの無残な姿でした。被災直後誕生した女の子を抱くご夫婦にお話を聞き、ただ涙し、ご冥福を祈るのみだったこと、そしてそのときの女の子が大きく成長した姿に年月を感じました。さらに、柱だけ残されていた日本家屋の家が取り壊されていく映像には震災を思い出さずにはいられませんでした。監督のメッセージにもありましたが、津波と原発事故がもたらした福島の「知られざる悲しみ」を伝えていただき、悲しみを乗り越え前を向く一家の姿は、家族とは何か、生きることは……様々なことを問いかけているようでした。
2日目は曹洞宗総合研究センター講師で千葉県長寿院ご住職の篠原鋭一師より「今日が本番・今が本番・この一瞬こそが本番」と題し、ご講演いただきました。今回の講演は「篠原師の講演をお聞きしたい」という多くの要望に応えお願いいたしました。ユーモアたっぷりのお話の中で、発見すること、考えさせられることがたくさんあり勉強になりました。盛りだくさんの時間を過ごすことができました。
中央研修会は、全国の宗務所婦人会代表者である評議員、約100人が一堂に会し、学習したり、歓談したり、そしてお互いに情報交換が出来る機会で、この2日間はとても重要であると思っております。
創立45周年実行委員会より 納経のご協力ありがとうございます。完成いたしました後は、ご案内どおりにご提出ください。
令和二年度評議員会・総会 5月13日(水)評議員会、翌14日(木)に総会を開催いたします。
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