梅花のこころ~梅花流詠讃歌~ ─「御授戒御和讃」 三番 ─
2019.05.01
連載・コラム
毎月発行の『禅の友』では「梅花のこころ~梅花流詠讃歌~」と題しまして、梅花流詠讃歌の曲をもとに、解説や執筆者の想いなどを紹介しています。今月は梅花流特派師範、茨城県泉福寺、小嶋弘道先生による、「御授戒御和讃」三番のお話です。
ひとたび授戒の座につけば
ここは蓮華蔵世界也
諸仏にいだかれ導かれ
心の花は咲そろう
「御授戒御和讃」 三番
「御授戒御和讃」は、梅花講としてお授戒の詠讃歌を持ちたいという願いのもとに1971(昭和46)年5月に発表されました。
お授戒とは、戒法を授けていただくことで、各地の寺院でそれぞれ行われ、とくに永平寺、總持寺の両大本山では毎年、大授戒会が厳修されています。戒を受けるということは、お釈迦さまのお弟子となって、真の仏教徒としての自覚を持ち、教えに従って生きようと誓い願うことです。
曹洞宗では十六条の戒法が授けられます。はじめに仏教徒の生き方の根本となります三帰戒です。これは仏法僧の三宝を敬い、まごころを尽くして守る戒であります。
次に、三聚浄戒です。これは「悪いことをしない」「善いことをする」「すべての人々を救う」という戒の基本となる教えです。
そして、十重禁戒と申します、私たちが具体的に守るべき十項目の戒を授かります。
お授戒の場に参列して、仏さまの行持を修めれば、そこがすなわち経典に説かれる蓮の華の世界となります。仏さまに導かれるさまざまな修行を通して、私たちの心の中に清らかな想いが広がり、歌詞には「心の花は咲きそろう」と表現されています。
自らが仏さまの戒法を実践することによって、教えをいただいて生きる有難さを学ぶのです。
皆さまもどうぞご一緒にお唱えいたしましょう。