だしがら昆布の煮物
作る修行~台所の坐禅~
材料
・ダシを取り終えた昆布 乾燥状態で10~15g
・A白あえの煮汁の残り 150ml
・A砂糖 小さじ1~2
作り方
①だしがら昆布を一口で食べやすいように縦長に切ります。
②Aを鍋に入れて①を煮ます。沸騰したらすぐに弱火に落とし、途中アクを取りながらコトコトと7~10分ほど加熱し、煮汁が減ったら火を止めて冷まし、味がしみるのを待ってから食べる前に再度温めます。
―メモ―
精進料理でダシをとる際にほぼ必ず使う昆布、安易に捨ててしまっていませんか。
ダシ成分が抜けてもなおおいしく頂けますし、食物繊維やミネラル類が豊富で健康にも良いため無駄にせずありがたく頂く習慣を学びましょう。
もっともお薦めなのは、柔らかな煮物にしていただくのが定番です。細めに切って一度結び目を入れるなど、見栄えにこだわることもできますが、煮ているうちにほどけやすいためご家庭ならシンプルな形で煮るのがお奨めです。煮る時間は昆布の品種や状態によってことなりますが、利尻昆布のようにだしがらが堅めの場合は長時間、逆に羅臼昆布や利尻昆布のように柔らかめな場合は火加減をごく弱火にして崩れないように煮ます。煮るための煮汁も、今回紹介した料理でしらあえの具材を下煮した煮汁を再利用。味を調えるために少し砂糖を加えましたが砂糖追加無しでもかまいません。コツは煮汁を昆布の量より少なめの水位にして煮始め、煮汁が蒸発して1/3ほどになるまでゆっくり煮ることです。
うつわに盛ってからお好みで山椒粉などをかけても良いでしょう。