曹洞宗には、大本山が2つあります。ひとつは福井県にある大本山永平寺であり、ひとつは横浜市にある大本山總持寺です。これを両大本山といいます。
両大本山は曹洞宗寺院の根本であり、信仰の源であります。
大本山の住職の正式な呼び方は貫首といい、「禅師さま」と親しくお呼びしております。
大本山永平寺
大本山永平寺は1244年、道元禅師が45歳のとき、波多野義重公の願いによって、越前(福井県)に大仏寺を建立し、2年後に永平寺と改められたことに始まります。
深山幽谷の地にたたずむ山門、仏殿、法堂、僧堂、庫院、浴室、東司 の七堂伽藍では、修行僧が道元禅師により定められた厳しい作法に従って禅の修行を営んでいます。
【所在地】〒910-1228 福井県吉田郡永平寺町志比5-15
大本山永平寺の貫首
南澤道人禅師
曹洞宗管長(令和6年1月22日~)
昭和2年生まれ
曹洞宗宗議会議員、曹洞宗参議、大本山永平寺副貫首、中央寺(北海道)住職等を歴任
大本山總持寺
大本山總持寺は1321年、瑩山禅師が58歳のとき、能登(石川県)の諸嶽寺を定賢律師より譲られ、これを禅院に改めて諸嶽山總持寺と名づけたことに始まります。
1898年に七堂伽藍を焼失し、1911年に能登から横浜市鶴見へ移りました。なお、旧地は總持寺祖院として再建され、地域の信仰を集めて今日にいたっています。
【所在地】 〒230-0063 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1-1
大本山總持寺の貫首
石附周行禅師
昭和12年生まれ
曹洞宗宗議会議員、伝道部長、大本山總持寺副貫首、雙林寺(群馬県)、最乗寺(神奈川県)住職等を歴任
※画像提供:大本山永平寺、大本山總持寺